【作・演出】 平塚直隆
【出演】
サウナ 田内康介、三浦文敬、☆之(少年王者舘)
愛の無断駐車 古川聖二、手嶋仁美(劇団あおきりみかん)、伊藤寛隆、佐藤裕二(フリー)、滝野とも(皆様とともに走るてんぷくプロ)
続・トラックメロウ 中尾達也、河村梓、上林小夏、平塚直隆、
三浦文敬、田内康介、☆之(少年王者舘)、伊藤寛隆、滝野とも(皆様とともに走るてんぷくプロ)
【スタッフ】 演出助手:中尾達也 照明:今津知也 音楽:青井美都/河村梓 音響オペ:マジムン(劇団わがままキッドナッパー)
宣伝美術:長谷川公次郎 企画制作:オイスターズ
サウナ
男二人がスーパー銭湯にやって来て、露天風呂に入りたいけど無いのでひどく揉めています。
バスタオル一枚でずーっと。
お、サウナから男が気持ちよさそうにやって来て、ただ通り過ぎて行きました。
愛の無断駐車
追い出されたマンションの駐車場で毎日のように犬小屋を作っている男が居る。
女がやって来て、嫌がらせは止めてくれとラブレターをぶちまけた。
それを見ている暴走族。
続・トラックメロウ
トラックの運転手がヒッチハイクを乗せる乗せないの話。
5月にカラフルでやるのは「トラックメロウ」という作品ですが今回はその続編。
続編を先にやっちゃいます。
名古屋市芸術文化団体活動助成事業
2009年3月 G/pit
★観客投票結果★
観劇してくださったお客様より、お気に入りの作品に投票していただきました。
結果は…
1 続・トラックメロウ 2 愛の無断駐車 3 サウナ
第1回劇玉は続・トラックメロウに決定致しました!
投票へのご参加、ありがとうございました。
◇公演情報掲載◇
“公演情報 【名古屋】” 2009.03.13 朝日新聞
“名古屋の演劇ユニット「オイスターズ」が短編集”
2009.03.23 中日新聞
◇劇評掲載◇
“安住恭子の舞台プリズム オイスターズ「劇玉」 ひたすら陽気に” 2009.04.11 中日新聞
『平塚直隆は、劇的な詰めは甘いがナンセンスな会話に冴えを見せる名古屋の劇作家だ。
その短編三作品を集めたオイスターズの「劇玉」(演出も平塚)は、
いずれも状況設定のおかしさとすっとぼけた会話で、
不条理コントともいえる楽しい舞台になった。
「サウナ」と「愛の無断駐車」は。新たな出演者で洗い直した旧作。
とりわけマンションの駐車場で繰り広げる「愛の―」が面白い。
駐車場を自分の庭と妄想し犬小屋を作り続ける男と、
彼に恋するあまり段ボール何箱分ものラブレターを受け取ったと妄想する女の話で、
二人の勝手な情熱が火花を散らす。
新作の「続・トラックメロウ」は、さらに妄想がアナーキーに暴走する世界だ。
運転免許もないのにトラック運送やになりたがっている男が、家の中で妄想運転にふけっている。
妹は現実に引き戻そうとするが、止まらない。
高速道路の料金所員や五人組の警官まで登場して―。
どちらも夢をかなえる手段も方法も持たない人間が、負の情熱をさく裂させてあらぬ方向に突き進む姿だが、
その悲惨には目もくれず、ひたすら笑いに転化するのが平塚の身上。
負のエネルギーを思いっきりエスカレートさせ、現実離れした陽気な世界を作るのだ。
中尾達也や古川聖二、手嶋仁美ら出演者たちが、それを理解して演じ、逆に彼らの不幸もうかがわせた。
特に名古屋弁を自在に操る中尾が、滑稽と悲惨を増幅させた。』
◆ 舞台写真 ◆